全国乳児福祉協議会

乳児院からの手紙

子どもの笑顔と成長に、ありがとう

子どもだけでなく、父母にとっても支えに

夫婦が不仲になり乳児院に入所

私たち夫婦のことでAを預かっていただき、ありがとうございました。先生方一人ひとりがAのことをお世話してくれて、たくさんの子どもがいるのに。特に家庭支援専門相談員さんには毎回お世話になっていて、たくさんお話を聞いていただいてすごく救われました。
突然「会いに行きたい」と言った時も、遅くなる時も、毎回「気を付けて」と行きも帰りも言っていただき、嬉しかったです。Aの担当の先生も、Aが後追いをするのをわかっていながら、私とAの時間を考え、そっと親子2人にしていただいた気遣いを嬉しく思いました。本当にありがとうございました。
ここには伝えられない以上の感謝があります。本当にA、そして私たち2人に関わってくださった先生たち、乳児院に感謝しています。ありがとうございました。

“優しさ”にふれた第2のお家

念願叶い、姉妹2人の養育里親として子育てをスタート

先生方、みなさん、とても親切で優しくしていただき、短期間ではありましたが、子どもたちも乳児院で“優しさ”にふれたと思います。あたりまえのことをしてもらえなかった子どもたちにとって、心休まる第2のお家だと思います。
皆さんから受け継いだバトンをしっかり受け取り、まだまだ足りないことだらけですが(フォローもしっかりしてくださり、とても心強いです)、2人で大切に大切に育てていきたいと思っています。
これからも、何かありましたら、色々ご指導いただけるとうれしいです。これからもよろしくお願いします。

第2子妊娠中、安静のため2歳の息子と別離体験

ショートステイを利用して

 2年前、私は妊娠33週のとき安静にすることが必要になりました。安静といわれても、2歳になったばかりの子との生活では難しいことでした。実家は遠いうえ、主人は仕事を休んで協力できる状態ではありませんでした。乳児院との出会いは、私たち夫婦にとって大きな救いとなりました。子どもと1日たりとも離れたことのなかった私たち。子どもはもちろん、私にとっても大変な経験となりました。1日数回、子どもの様子を聞くために電話をしては涙を流したり、ホッと安堵したり。心から救われた1週間でした。そして、無事に下の子が生まれました。

仕事を持つ親にとって、病児デイケアは強い味方です

病児デイケアを利用して

 仕事を持つ親にとって職場では責任をもって働かざるをえず、子どもが病気とわかっていても休みは取りづらく、また伝染性の病気などで長期に休むと職場に迷惑をかけるなど、仕事と子どもの間で板ばさみのときに、乳児院の病児デイケアを知り、安心して子どもを預けることができました。病児デイケアでは子どもがどのように1日を過ごしたか、細かに記録されて検温や与薬などもきちんとされ、あたたかく受けいれてもらいました。食事やおやつなども病状に合わせた心遣いがしてあります。地域に病児デイケアをもっと増やして一人でも多くの人が利用できればよいと思います。

子どもを預け、自分がもっとしっかりしなくてはと実感

母の自立をめざして

 子どもを乳児院に入れたときは、すごく悲しかったし、つらかったです。自分がもっとしっかりしないといけないと、乳児院に入ってすごく実感しました。人に頼ったりしないで、自分一人でTを育てていけるように強い気持ちで、これから先、同じことを繰り返さないようにしたいです。先生方、ほんとうにありがとうございます。短いですが、心を込めて…。

育児ノイローゼから救われ、家族みんな元気です

母親の病気で入所

 先生方、みなさんお元気ですか。Tは風邪もひかず順調に育ち、最近は少しずつおしゃべりもしております。最初は遠慮がちだったのか、あまり泣かなかったのが、最近ではお姉ちゃんとけんかもし、感情を表に出すようになりました。預かっていただいているときは、ほんとうにお世話になりました。どう言葉に表したらいいのかわかりません。育児ノイローゼで悩んでいた妻も私も、先生方の親切な気持ちによってどんなにか救われ、とても勇気づけられ、生活のリズムが戻り、仕事にもいっそう頑張ろうと思いました。仕事が忙しく、あいさつにも行けず甘えていてすみません。

入所は正しい選択だった、悩める親へサポートの手を

立ち直るきっかけに

 好んで子どもを乳児院に預ける親はいないでしょう。私にとってもそれは最後の選択でした。それが今では入所させたことがいい選択だったと思っています。おかげさまで私自身立ち直る時間を持つことができましたし、Mは明るく元気に成長しています。ひとまずはあせることなく子どもにとっての幸せを考えていくつもりです。これからも親子ともども、諸先生方にはご迷惑をおかけすると思いますが、よろしくお願いいたします。だれでもはじめてなら自信がないものですが、その中でも人一倍不安性で、友だちを作るのも苦手なため、相談相手がいなくて一人で悩んでいる女性が必ずいます。諸先生方の知恵とお力で一人でも二人でも多くの人を救ってあげていただきたいと思います。

安心して入院治療に専念。子どもの成長に驚きました

ショートステイを利用して

 娘Mを預かってくださりありがとうございました。おかげさまで9日間の入院生活も安心して治療に専念でき、早く退院することができました。Mも職員の方にかわいがっていただき、大きく成長したように思われ、感謝の気持ちでいっぱいです。一人の子どもの子育てでもたいへんなのに、乳児院の子どもたちのお世話をしている先生方の姿を見て、私も頑張らなくてはと励まされました。また元気な子どもたちといっしょに遊ばせたい気持ちです。機会がありましたら遊びに行きます。

予期せぬ娘の出産、1年後、 養子縁組の手続きを

未婚の娘の出産で

 わが娘が妊娠。突然のことで力が抜けそうになりました。しかも、娘は臨月を過ぎ危険な状態。今まで、母親として気づかなかった自分自身の不甲斐なさに腹立たしさを覚えました。とにかく、無事女の子が生まれました。私にとっては孫。かわいそうで涙がこぼれ落ちました。生まれた子の小ささとつぶらな瞳に見つめられ、これからどうしたらよいのか思い悩みました。乳児院に預けて1カ月に1回、片道80kmの道程を車で走って会いにいきました。  あれから1年と少し、また枯れ葉散る季節になりました。家族や娘との話し合いにより、祖父母である私たちが、父母となる養子縁組をしました。

妻を亡くし、乳飲み子を入所。愛に満ちた生活に感謝

最愛の妻を亡くし

 妻が産室から出てきたときには、妻の意識は薄れ、数時間後には帰らぬ人となってしまいました。最愛の妻を失い、乳飲み子を残され、私は目の前が真っ暗になりました。市の福祉課に相談し県の児童相談所に行くよう言われ、そこで乳児院(ベビーホーム)を紹介され、念願叶い入所させることができました。入所から1年ほどは、毎週末、家に連れて帰り、水曜の朝はベビーホームと職場の双方の計らいで面会させてもらっていました。やがて娘に父親であることを認識してもらったことを確信して、週末の外泊だけにしました。病気のときには看病し、親らしいことをしてやれない私に代わって季節季節の行事を催してくれ、遠足にも連れて行ってくれています。いつか、きっと父娘2人で社会にご恩返しをしたいと思います。

ひとり親は、年末年始大変。デイケアに大助かり

デイケアをきっかけに

 子どもを連れて離婚。保育園は年末年始が休みとのこと。職場は休めないし、困っているところに乳児院でのデイケアを知りました。さっそく乳児院へ電話でお願いしたところ、児童相談所を紹介され相談。乳児院で預かってもらうことになりました。今まで乳児院があることも知らず、ほんとうに助かりました。今年の春、子どもが大病を患い入院することになったときも、昼夜を問わず献身的なつきそい看護をしていただきました。秋には元気に2歳の誕生日を迎えることができました。今まで社会に対して「あまえ」ていた気持ちを一新する意味からも子どもを引き取り、今後は親子ともども頑張っていくつもりです。

いっしょにくらしてよかった…この子は私の希望です

10代未婚の母

 17歳で未婚の母となり、そのままK男は乳児院にお世話になりました。それから2年間。退所して7カ月になります。私とK男は相変わらずの生活です。祖父母も目に入れても痛くないほどかわいがってくれています。私も実家に帰り、夜の仕事もやめ毎晩そばにいてあげられます。家族みんなで、食事をしていると、ほんとうにこんな日がくるなんて、あのころは思いもしませんでした。私も20歳になりました。毎日の生活をしっかりとしていきたいと思います。2年間、ありがとうございました。私はK男を産んでほんとうによかった。いっしょにくらしてよかった。つくづくそう感じています。

はじめての妊娠、不安だらけの育児、心強い味方です

マタニティ教室に参加して

 先日、乳児院での母親学級に参加させていただいた者です。沐浴や授乳のしかた、これから子育てをしていくうえで大切な心構えや必要なことなど、何から何まではじめての体験で不安が多い私にとって、とても貴重な経験となりました。実際に赤ちゃんを抱くことができてほんとうによかったです。親もとから遠く離れ、近くに親しい友人もいない私にとって、とても心強いものでした。無事に子どもが生まれましたら、みなさまが赤ちゃんたちに愛情深く接していらっしゃったように育てていきたいと思っています。

里親として今までにない満ち足りた日々に感謝

里親として充実した毎日

 ごぶさたしております。早いもので、Rが家にきてくれ3カ月が過ぎました。何でもよく食べ、午前と午後、1日2回公園で大声をあげて遊んでいます。最初のころは、お互い手探りで大変な毎日でしたが、今では慣れてきて、私自身の時間もつくれるようになり、毎日が充実しています。今の生活に満足しています。そして今までにない幸せをいっぱい与えてもらっています。少しずつ、言葉も発し、性格もはっきりとしてきました。なるべくいろんな体験をさせたいと思っています。これからもご指導をよろしくお願いします。先生方や子どもさんたちと会えるのを楽しみに。

娘との外泊が楽しみ、規則正しい生活に感謝しています

生活習慣が身について

 Aが乳児院にお世話になってから2年4カ月目です。規則正しい生活習慣がすっかり身につき、よくここまでとうれしさでいっぱいです。外泊時のAの1日は、朝6時30分起床、7時朝食、歯磨き、とても上手に教えていただいてありがとうございます。音楽を聞いたり、ピアノにさわったり、おもちゃ遊びをしたりして11時昼ご飯、終わると「ネンネちゅる」と言って昼寝。2時おやつ、終わると散歩、おふろ、5時晩ご飯、大好きな歯磨き、8時就寝。面会から帰るとAの様子を大学ノートに書き残して発育記録を作って楽しんでいます。

同じ思いはしたくない、乳児院が心を癒してくれました

ショートステイを利用して

 突然の出来事でした。父が脳いっ血で倒れ、病院の集中治療室で横たわっているその姿に子どもを抱きしめたまま私の心はふるえていました。昨年、母が亡くなったとき、私は心身ともに疲れ果て、「この子さえいなければ」と思ってしまいました。そんな自分が情けなく、悔しさでいっぱいでした。混乱する頭でまず児童相談所に電話をさせていただき、乳児院への道が開きました。混乱と不安だらけの私の心を乳児院の子どもたちのやさしい笑顔と、まるで家庭そのものの雰囲気が一瞬にして癒してくれました。その日の夕方からお世話になり、父が退院するまでの間、乳児院で子どもたちと楽しく戯れていられたときこそが、心の支えでした。本当にありがとうございました。

リハビリ中の私、未熟児の子、乳児院に支え助けられ

超未熟児で生まれたわが子

 出産直後、昏睡状態に陥り、順調に回復しつつもいまだリハビリ通院している私にとって乳児院は心から信頼して子どもを預けられるところです。当初、保育器を出てすぐの子どもを乳児院に預けることに抵抗がありましたが、実際の乳児院は明るく家庭的雰囲気の漂う施設で、とくに職員の方々が親身になって子どもに接してくださっているのには、ほんとうに感謝しております。780gの超未熟児として生まれたこの子が初めて歩いたときには、胸が熱くなりました。私もこの子もここまで頑張ってこれたのも、みなさまのおかげだと思っています。この子の成長を励みに、そして1日も早くいっしょにくらせるように頑張ります。

養父母、先生、ありがとう。3人の子の母になりました

卒園者より

 私が乳児院にお世話になっていたのは、20数年も前のことです。ようやく歩けるようになったばかりで人見知りが激しいときに養子となり、養子先のお母さんがなつかせるのにすごく時間がかかったと養祖母から聞きました。自分の生い立ちを知ったのは、中学1年のときでした。すごいショックで養父母にも反抗しました。自分が今、結婚し、3人の子どもの親になってみて、はじめて親の大変さ偉大さを知りました。亡くなった養母、今でも元気に3人の子どもたちと遊んでくれ、私を励ましてくれる養父に対し、心配をかけたり反抗ばかりしていた自分がすごく恥ずかしく思えてなりません。自分の子どもを育てることさえ並大抵なことではないのに、他人の子を自分の子のようにかわいがってくれた養父母の気持ち、大変さがようやくわかってきました。同時に乳児院の先生方には感謝の気持ちでいっぱいです。

2年間ありがとう、親子のきずなを大切にします

ありがとう

 2年間、Eがお世話になり、退所してEと暮らすようになって1年たちました。今は2年間の空白を埋めるように2人で頑張って親子しています。引き取った当初は、自分に自信がなかったけど、最近では少しずつですが、母親としての自信がついてきたような気がします。昔は言えなかったけど、今では「Eは私の生きがいです」と声を大にして言えるようになりました。母親1年生の私。Eと力をあわせて頑張っていきます。Eを産んでほんとうによかったと心から思っています。